ダンボール戦機W 超カスタムをクリアしました。

 2月3日からレベルファイブ社の3DSタイトルが500円セールが始まるという事で、実は購入出来ていなかったダンボール戦機W 超カスタムを買いました。

実は爆ブーストとウォーズはプレイ済みなんですが、Wだけはいかんせん当時発売のタイミングも悪く、今まで先延ばし故の今購入。

 結論から言えば、まぁまぁ面白かったです。

スターリーに関して何か言うことは特に無し、アニメも履修してたのでそれの復習程度だったのでそこまで目につくところもありませんでした。

 問題なのがゲームシステム。超カスタムという事で、カスタマイズ要素は爆ブーストから正当進化。順当なLBXパーツの増加に加え、コアカスタムに新要素やキャラクタースキルの登場など、これらを突き詰めるには相当な時間泥棒となる事は明白。

新しいバトルシステムも提げてさぁプレイ……と、ここまでは良かったんですが……。

 

 もう問題点を言ってしまいましょうか。

 

 その1、フレームレートの低下。

LBXがこのゲームの目玉な訳だが、1対1であれば気にする事も無くド派手なエフェクトでバトルが楽しめるのだが、これが2対2、3対3になると話が変わってくる。

 6体のLBXがエフェクトを撒き散らしながら動くせいか、とにかく画面がガックガク。紙芝居の如き遅さで武器を振るい、まるでワープするかのように移動して銃弾に至っては見てから避けるのは難しい。

爆ブーストやウォーズでもこんなんだったかな……と思い返しつつも、ひとまずクリアまでは進めたがやはりどうしても目に余る。いっその事仲間を減らして1対3で挑もうかと思えるぐらいには。

 そしてこれはバトルに限った話ではなく、ポリゴンキャラによるムービーシーンでも該当する。流石にバトルほど酷くはないが、それにしたってガクガクしすぎだろ。

 

 その2、圧倒的バグ

 どのゲームにしたって多少なりのバグは存在する、というかこのゲームに限ってはただのバグには当て嵌まらない気がするが……。

 つまるところ、これは前述のフレームレート低下、要は描画処理にも関わる事だが、とにかく描写がバグる。

3DSが既に旧世代の携帯機故にそれほど高性能な処理速度が齎されないのはこういった分野に疎い私でも何となく分かる(当時は革命的だったとはいえ)が、いかんせんそのせいでバグる。兎に角バグる。

 例えば中盤、敵対する風摩キリトが現れご自慢のジョーカー・キリトカスタムを披露するタイミングがあるのだが、この時会話シーンでありながらもLBXのモデルを画面に映してくれるのだ。

ところが、この優しさが見事に裏目になり描画処理がまるで追いついておらず、バン達キャラポリゴンの下へ重なってしまい、加えて上半身しか描写されないせいで肝心のキリトカスタムのどの辺がカスタムされているのかがまるで分からない。見たまんまで言えば、LBXのモデルレイヤーが会話シーンのキャラポリゴンの下にいってしまった状態。こういうシーンはちょくちょく散見された。

 後細かいところを言えば地名が表示されないor表示されっぱなしだったり、会話分の描写がやたら遅かったり、キャラモデルが点滅したりと様々。

 が、この超カスタム、最後に特大の爆弾を仕込んでいた。

現在クリアしたといってもキラードロイドペガサスを倒し、一先ずのエンディングを見たところまでだが、この前身であるマミーのゼウス戦、こいつが不味かった。結果だけ先に言うと4回やり直した。

 で、どういうことか。ラスボスとあってそりゃあもうド派手にバン&ヒロとぶつかり合う訳だが、流石のラスボスだけあって専用機体に専用モード、加えて専用の必殺ファンクションまで大盤振る舞い。

で、ゼウス本体はともかく専用モードと専用ファンクションが一際派手であり、雷光がバチバチと目を焼いてくる。その上ファンクションの演出が長い。当然その分描写の処理を回さなきゃいけなくなるわけで……。もうお察しだろう。

あまりに重すぎてフリーズ。当然セーブはしてあったがアミやジンチームとのキラードロイド連戦からやり直し。地味にこの辺の連戦もこれに拍車を掛けていると思う。

 2〜4回目まではファンクション演出途中にフリーズが起こったが、1回目は何やら様子がおかしい。

暗転からGODネメシスのボイスが聞こえたかと思えば、一瞬ゼウスが映った瞬間何故かファンクションムービーがカット。突然味方機がスタンするという謎状況。(スタン自体はGODネメシスの追加効果)

 ここでん?となったが戦闘続行。すると何やら様子がおかしいぞ?……ダメージの数字が表示されない。お互いにダメージ数値が現れずHPが減るのみ。加えて此方の必殺ファンクションが発動出来ない。Rボタンを押してもセットしてある筈のファンクション一覧が何故か表示されないのだ。これはアイテムファンクションも同様。

とりあえず苦労しつつもゼウスを倒すと、何故か戦闘終了時の自機決めポーズが描写されない……というよりLBXモデルが透明になってしまった。経験値のリザルトも一切現れず、Aボタンは効くようで音で聞いた限りとりあえずページめくりは問題無い模様。経験値処理が終わりさぁイベント……となった瞬間ロード画面でフリーズ。

一体なんだったんだ……。

 とまぁこんな感じで兎に角処理面とかバグが目立った。

 

 その3、ストレスの溜まる戦闘

 これはいくつか大題に分けて話していこう。

 ・通常戦闘

 爽快である筈のLBXバトル、どこにストレスが溜まるかといえばまぁAI。ありがちである。

この実に愚かで優秀なAIは、この超カスタムのバトルシステムにおいて上下の融通が効かないことを躊躇無く利用してくる。

 上下の融通とは何ぞやという話だが、上下に限った話では無く、要はほんの少しの段差や角も引っかかるという話だ。ロックオン状態でのホーミング格闘は定石だが、ちょっとした石段があるだけでホーミングが止まり空振る。これは上下左右に起こる話であり、敵AIは比較的ジャンプが多いので追跡する為に一々ジャンプを押すわけだ。

 これまた賢いのがAIで、接近されればそれなりの頻度で迎撃される訳だが、此方がジャンプした際に高さの軸が合うと即座に攻撃して此方を撃ち落としてくるのだ。

(補足として、基本的に敵味方問わず攻撃が当たると怯む。ハンマーのみスーパーアーマーが付くが、それ以外でテンションゲージが尽きている訳でも無ければ基本怯む)

そもそもこの時点結構なストレス。雑魚相手に一撃で怯まされ、何ならホーミングで追撃しようとした所をちょっとしたオブジェ角に引っかかり、そこを咎められ怯む、なんてことも。

 

 ・LBXダンジョン

 本作超カスタムにて追加された新しいバトルシステム。簡単に言えばLBXを用いた横スク。

 コンボ派生こそは無いが、横スクで歩いてくる敵を斬りつけることでダメージを一方的に与えられる。レベル差があればそのままいつもの戦闘に入る事なくワンパン爆破が可能。

 ……なのだが。これも前述に関わってくる事だが、上下の融通が兎に角効かない。LBXに崖掴みや壁蹴りなんて高尚なテクニックは無く、阻まれれば落ちるのみ。

加えて空中ダッシュが出来るのに、この空中ダッシュにはジャンプ時の上慣性が乗らない。これは通常戦闘でも同じ仕様であり、どんなにジャンプ途中であろうがダッシュ入力をした時点で上慣性が打ち切られ、その時点での高さで空中ダッシュが開始される。(少なくとも爆ブーストでは多少上慣性が乗った記憶がある。正しいかは不明)

 

 さて、LBXダンジョンの問題点はこれだけに留まらず。言うなら、リーチと隙問題……といったところか。

どういうことか。つまり、LBXダンジョンにおいて攻撃判定はまさしく見た目通り。なんなら忠実すぎて、ほんの少し遠いだけで攻撃が空振りする。

加えて、入力から攻撃判定が発生するまで割と目に見えた隙が生まれる。要は攻撃発生フレームが長い。槍だろうと剣だろうとわざわざ大袈裟にも上段に構えて振り被るので、敵が目前のところで入力してももう遅い。間に合う事なくそのまま否応なしにバトル突入である。

近すぎてもダメ、遠すぎてもダメ。こればっかりは武器毎にリーチと発生の感覚を覚える他無いだろう。

 特にこれに手を焼かれたのがパラダイスでのラストダンジョン。特別長い訳でも無いのだが、かつてない高低差に加えて敵シンボルの湧き速度と数が尋常じゃない。カメラが動くとすーぐ湧く。

 ここではむしろ高低差のお陰で無駄なバトルを避けていけそう……だったのだが、これがめちゃくちゃ苦戦した。

(ついでの予備知識として、LBXダンジョンにはミニマップが存在する。自機と敵機の赤シンボル、そして大まかにゴールの方角をマップ枠の円形に沿う形で矢印で示してくれる。これがむしろ問題で矢印に素直に従ったら実は行き止まりで回り道をしなければ……というのもままある)

 癖のある武器振り、融通の効かない高低差、慣性が乗らず一定距離を否応なく進み続ける空中ダッシュ。これらが合わさるパラダイスはまさしく最強のダンジョン。

 小さな足場を乗り継いで上へ上へと進んでいくパラダイスダンジョンだが、足場の位置がどれもいやらしい。どういうことかというど、どれも絶妙に近いのだ。

具体的には

・1ジャンプで登るには高すぎる

・2段ジャンプで登るには低すぎる(上下左右に足場の距離が近い為に、上の足場が天井となって頭をぶつける)

・下手に距離を稼いでから空中ダッシュを使うと行き過ぎて踏み外し落下

・下には敵シンボルわんさか

……といった具合。遠いように見えてダッシュを使わずとも届いたり、逆に届きそうで届かなかったりと目測が何より大事なダンジョンだった。これが狂うと地獄を見る。おのれガーダイン、卑劣な罠を!

 

 ・シンボルエンカウントとすごろくダンジョン

 前述の通り、このゲームは爆ブーストから超カスタムに移行するにあたり、エンカウントシステムがランダムからシンボルに変更された。これにより不意なエンカウントが起こらず、目視できる為に回避行動が可能……な筈なのだが。

 この敵シンボル、此方を見つけると兎に角爆速で追いかけてくる。こと直線のスピードに至っては当たり前に自機移動に追いついてくる。基本的に見つかってからエリア移動やイベント挟み以外で振り切る事は不可能であり、その状態で宝箱やメタモに話しかけても敵シンボルは此方に向かって動き続ける。故に会話が終わった瞬間確定でエンカウントする羽目になるのだ。殺意が高いぞガーダイン。

 

 そしてこれはすごろくダンジョンでも同じ。

すごろくダンジョンとは何ぞやという方は、口頭で説明するのが難しいのでYouTubeか何かでストーリーネタバレを承知の上予め調べる事を推奨する。面倒であれば読み飛ばして結構。愚痴なので。

 話を戻すが、すごろくダンジョンでも敵シンボルは湧いてくるが、基本的に自機狙いであるため此方に横軸を合わせながら接近してくる。そしてそこそのな頻度で1マス飛ばし(1回で2マス移動)をやってのけるので、割と遭遇率が高い。たまーにエリア巡回するルーチンを持つやつもいるが、基本的には自機狙い。更には赤点灯シンボル(進路を塞ぐ敵シンボルで踏むと確定バトル。だが撤退が可能であります目移動をしない)と違い撤退が出来ないのでバトルで勝つしか道が無い。

 ついでに愚痴を漏らすならばすごろくにもミニマップが欲しかったところ。Rで視点のみを動かして目標地点までのオート移動が出来るが、視点はます目に沿った動きしか出来ない上に、エンカウントでオートが解除されるので、結果のところ目視した後に諦めて自力移動しつつ殲滅するのが一番楽。

テンポの悪さが極まったシステム。

 マップ移動でシンボルが復活するのはまぁしょうがない。

 

 特筆すべきなのはこの辺りか。つまるところ戦闘システムは基本的にストレスを感じがち、という事だ。これならウォータイムとどっこいかもしれない。

前述の問題がとにかく評価点を下げがちだが、それに目を瞑れば面白さは問題無く感じ取れるだろう。

キャラも立っているし、バトルも唯一無二で派手、ストーリーも面白い。

 

 

……とまぁ、感想というよりは目についた汚点を愚痴る形になりましたが、どうでしょう。

個人的には同意的意見は多い気がします。特に調べたりはしてませんが。

 

 さて、隙があったので自分語りと参ります。

 私がアニメ含めたダン戦シリーズで好きなのはウォーズです。これはシナリオ本編もそうですが、私学校生活系のアニメ漫画が好きなんですよね……。

更に言えば好きなLBXランキング1位もドットブラスライザーでウォーズ出身。いやぁいいですよねあのフォルム。主人公機に相応しいイケメン具合、さながらあれだけスタイリッシュなのにブロウラーなのは反則な気がします。ラグナロクジーエクストも大好き。

ちなみに2位がアキレスD9で3位がイフリート。

主人公機の正当進化フォルムでありながらシンプルに近接特化な感じと、ラスボスらしさが好きです。

 

 アニメといえば作画の良さがダン戦のウリ、比較的有名な気がしますね。通常戦闘シーンでも見事なCGアニメ。子供向け関係無しに完成度高いですねありゃ。凄まじいの一言。

個人的ベストバウトは無印の対イフリート、Wのアルテミス予選決勝 バンvsヒロ、ウォーズラストのドットブラスライザーvsグルゼオン(ディ・エゼルディ)戦ですかねぇ……。

この辺りは特に作画が映えていた気がします。

 

 プラモに関しては管轄外、ドットブラスライザーとジーエクストのキットだけは組み立てて持ってます。あまりにも好き過ぎる。

 

 ゲームに関しては……甲乙が色んな意味でつけ難いですね。どれにも問題点がありますが、どれもストーリークリアまでならシンプルな面白さで進められます。

 爆ブーストは一番安定してますが、やり込みの難易度がえげつないですね。アルテミスレジェンドなどやりこみ充実こそはしてますが。

 超カスタムはやった感じは中途半端どまり。タイトル通りカスタムは爆ブースト以上に充実してます。

 ウォーズは……コアカスタムの廃止、LBX図鑑廃止、3Dマップ廃止。色々とありますが特にこの3つが大きすぎてマイナスに振り切れてます。

 部位ごとのチップが新規要素としてありますが、カスタマイズ要素としては断然コアカスタムに劣ります。図鑑は言わずもがな、3Dマップ廃止も大きいです。せっかくアニメでも描写しきれて無いだろう神威大門を歩き回れると思ったらあるのは背景と一枚絵のみとか……頭にきますよぉ〜。

 あとウォータイムがただただつまらない。作戦が云々話の都合としてありますが、結局のところ敵の位置まで導いて正面から潰すだけ。そのくせギミック火力がやたら高かったりと時間の無駄でしたね。

目玉要素としてはこれ以上無い失敗だと思います。

 あとはやり込み要素の薄さと難易度の軟化が目立ちますかね。

 ランキングバトルはありますが、裏もありますがぶっちゃけドットブラスライザーが結論並に強いのでオーバーロードラグナロクフェイズ、ジーエクストしてるだけで勝てます。ボスバトルだけやたら充実してますが、気休めというよりサンドバッグに近い印象。

 これ抜きでもウォーズが好きな人、バン達レジェンドキャラの大人姿に会いたい人、ドットブラスライザーが好きな人はウォーズやると良いと思います。

 

 なので、個人的にお勧めなのは爆ブースト。次点でカスタマイズをより深めたい人は超カスタム、暇つぶしにウォーズ……ぐらいが一番丁度良いと思います。

 ちなみに私は爆ブーストの裏ランキングを3人のバン君でクリアしました。裏SSSマジで頭おかしい。

 

 

 とまぁ、こんなところでしょうか。

やたらと批判愚痴が多くなりましたが、目につきやすいってだけでこれらを無視するなら普通に面白いし、シリーズコンテンツとしては十分レベルファイブの看板背負っていけたと思います。

 気が向けばまた別ゲーか、あるいは超カスタムのランバト制覇記事とか書くかもしれません。

 さて、それではまた。

 風の吹くまま、気の向くままに。